はじめに
皆さんは「自動水栓」という言葉、聞いたことがありますか?
言葉通り、自動で水が出てくる水栓のことです。
大型商業施設や飲食店などで、1度は使ったことがあるのではないでしょうか。
近年、感染症対策で自宅で採用したいという声もあり、ニーズが高まってきています。
ここでは「自動水栓」についてご説明します。
自動水栓とはどんなもの?
自動水栓とは、水栓に赤外線などのセンサーがついていて、手をかざしたり近づけたりすることによって、水を出したり止めたりする水栓です。
住宅で設置される場合キッチンが多く、他には洗面所やトイレの手洗い器でも採用されることがあります。
センサーの位置によって、タッチレス水栓と言ったり、ハンズフリー水栓と言ったりします。
手動水栓と自動水栓、それぞれのメリット・デメリット
便利な自動水栓ですが、現在は手動タイプの水栓がついているご家庭が圧倒的に多いかと思います。
この項目では手動水栓と自動水栓、それぞれのメリットとデメリットをご紹介していきます。
「自分の家にはどちらのタイプが合っているの?」など、悩まれている方は参考にしていただけると嬉しいです。
手動水栓
手動水栓にもいくつか種類があります。
ここでは「レバーひとつでお湯と水の切り替えや、水量の調節をする水栓(シングルレバー混合水栓)」についてお話いたします。
メリット
水量や温度の調節が手軽に行える
例えば「左右で水とお湯の切り替え、上下で水量の調節」など、簡単に調節がしやすいことが挙げられます。
水量の調節も細かくでき、節水にも役に立ちます。
デザインの種類も豊富
現在キッチンで使われている水栓では、シングルレバー混合水栓が多数を占めています。そのため、
・シャワー機能がついているもの
・浄水器内蔵型
・おしゃれでデザイン性の高いもの
など、様々な機種が豊富にあります。
デメリット
手が汚れていると、レバーについてしまう
仕方のないことですが、どうしてもレバーで開閉するので汚れてしまいます。
使い方次第では壊れやすい
乱暴にレバーを開閉すると、パッキンや内部カートリッジの破損が起こりやすいとされています。
自動水栓
メリット
手が汚れている時でも、レバーに触らずに水を出すことが出来る
洗い物の時、水をを止めてスポンジで洗った後に、再び水を出して洗い流すことがありますよね。
その際に泡のついた手で、レバーを触ることなく水を出すことができます。
また、手を洗った後にレバーを触る必要がないため、感染症対策としても有効になります。
そのため、トイレなどで採用されることもあります。
水を節約できる
手洗いの際に石鹸で手を洗っている最中も、水を出しっぱなしにしている方も多いかと思います。
自動水栓の場合、水栓を汚すことなく水を止めることが出来るなど、こまめに水を止めることで節水につながります。
掃除がらくらく
手動の水栓は、濡れた手でレバーを触るため水がかかる範囲が多く、どうしても水アカで汚れやすいものです。
自動水栓の場合は周辺に水がかかることが少ないため、結果的にお掃除の手間を減らすことができます。
デメリット
機種によって反応感度に差がある
メーカーや機種によって、タッチしてから水が出るまでの時間や、タッチの感度に違いがあります。
そのため機種によっては、
・水を出したいときにすぐに水が出てくれない
・水栓の奥のものを取りたい時に意図せず水がでてしまう
などでストレスを感じてしまう方も多いようです。
そのため、ある程度の「慣れ」が必要になってくるでしょう。
停電時の対応を調べておく必要がある
自動水栓には「コンセント式」と「電池式」の電源タイプがあります。
当然のことながら、コンセント式のものは停電時には自動機能は使えなくなります。
その際は手動に切り替えて使用することになるので、説明書などで調べておきましょう。
(機種によっては、手動に切り替えることが出来ないものもあるため、注意が必要です)
すべてが自動というわけではない
水を出す・止めるはタッチレスで行いますが、機種によっては湯水の切り替えや水量の調節は根本のレバーで行うことになります。
まとめ
いかがでしょうか。
自動水栓は、水栓の中では高価格帯のものが多く、導入に迷っている方も多いかと思います。
その反面、衛生面や節水面などで重宝する機会も多いため、是非よく検討をして後悔のないようにしてください。
この記事を書いた人
内田 茂之
水栓の使い勝手は、人によってさまざまです。
水栓の選択で迷っている方は、是非グローアップまでご相談ください。